ECHO 101号 Kids&Teens

中学・高校生の方、または小学生以下のお子さんの保護者の方へ

血友病と運動のハテナ ~君はどこまで知ってる?~

血友病と運動について考えてみよう

QAイラスト

実は、子どものころから運動するといろいろなメリットがあります。
運動の大切さについて、血友病のみんなのあんなギモンやこんなハテナにお答えします!

血友病でも運動・スポーツしていいの?

血友病でも運動・スポーツしていいの?

Question Boy

血友病だからあんまり運動しちゃいけないんじゃないの?
友達がクラブチームに入って楽しそう、自分にもできるかな?

Question Mother

万が一のことが心配でスポーツはさせたくない……

Doctor Answer

血友病でも、しっかり準備をすればスポーツを楽しめます。運動をすることで筋力がアップし、運動能力が上がることでケガをしにくくなります。医師と相談しながら、自分に合ったスポーツを楽しみましょう!

    血友病のお薬は、昔と比べてかなり進歩しています。昔は、現在のようなお薬がなかったので、出血したら止血できないことが多く、スポーツができず、体育の授業にも参加できないこともありました。でも今は違います。定期的に凝固因子製剤(血液を固めるお薬)を注射したり、スポーツの前に注射をしたりすれば、出血を心配せずにさまざまなスポーツを楽しめます。

    運動には、運動能力を向上させるだけでなく、健康を守るいろいろなメリットがあります。医師と相談しながら、自分に合ったスポーツを見つけましょう!

    血友病でも運動・スポーツしていいの?

    運動したらいいことがあるの?

    Question Boy

    スポーツなんかしたら逆にケガをしちゃうんじゃないの?
    じっとしていたほうが安全なんじゃないのかな?

    Question Mother

    わざわざスポーツなんてしなくても、元気なら十分だと思うけど……

    Doctor Answer

    運動をすると、体も心ももっと元気になります。これは成長期のみなさんにとって、とても大切なことです。

      成長期に運動をするとたくさんの効果が得られます。

      • 筋力アップ!筋肉が関節を守り、ケガをしにくくします。
      • 体力アップ!持久力がついて疲れにくい体になります。
      • 骨が強くなる!骨折しにくくなります。
      • 頭がスッキリ!集中力が上がって、勉強がはかどります。
      • 気分が前向きに!ストレスが減り、落ち込みにくくなります。
      • 太りにくい体に!生活習慣病を防ぐことにもつながります。

      特に血友病の人にとっては、①筋力アップ!がとても大切です。筋肉がしっかりすると、関節にかかる負担が減り、ケガや出血を防ぎやすくなります。無理のない範囲で運動をして、筋力をつけましょう。

      血友病でも運動・スポーツしていいの?

      体育の授業に参加していたら運動は十分じゃないの?

      Question Boy

      体育の授業に参加して、さらにスポーツもする必要はあるの?
      毎日自転車で通学しているし運動できているんじゃないかな?

      Question Mother

      運動が大切なのは分かるけど、週に2~3時間もあれば十分では?

      Doctor Answer

      必要な運動量は人によって違いますが、多くの場合、体育の授業や通学(徒歩・自転車)だけでは足りません。適度な運動をプラスしましょう。

        世界保健機関(WHO)は、5〜17歳の人に次のような運動をすすめています。

        • 1日60分以上、息が少し上がるくらいの運動をするとよいとされています。
          早歩きや軽いジョギング、自転車、ダンス、水泳(ゆっくり泳ぐ)などの運動を毎日続けて、1週間で合計7時間以上を目指します。一度に60分やらなくても、30分×2回や10分×6回でもOKです。
        • 週に3回は、少し負荷のかかる運動を取り入れましょう。
          ランニングや縄跳び、坂道ダッシュ、水泳(速く泳ぐ)などの息が上がる運動や、スクワットや腕立て伏せなどの筋トレ運動を週3回以上やることが筋力アップにつながります。

        体育や通学だけでは運動が足りないこともあるので、無理のない範囲で少しずつ増やしましょう。部活動や習い事に参加する場合は、医師と相談しながら自分に合ったスポーツを選ぶことが大切です。