血友病患者さんとご家族のための情報誌「ECHO」

ECHO身近な相談室

子どもとインターネット

ネット・ゲーム依存予防回復支援サービスMIRA-i(ミライ)臨床心理士 森山 沙耶

 


ECHO身近な相談室:子どもとインターネット

Q1

子どもがSNSや動函、オンラインゲームに夢中になっているのですが、なぜそんなに夢中になっているのか分かりません。
どのように子どもに関わるとよいでしょうか?
(13歳血友病A患者の母親)

A1

インターネットの主要コンテンツであるオンラインゲーム動画、SNSは、ついついやりたくなる仕掛けが随所に施されています。例えば、オンラインゲームは一般的に「終わり」という概念がなく、オンライン上の仲間とコミュニケーションをとりながらプレイできるため、人との繋がりや達成感を求めて長時間続けてしまいがちです。動画サイトやSMSであれば、興味を引くような動画や投稿が次々に表示されますし、自身が投稿すれば「いいね」や閲覧数によって承認欲求が満たされます。

特に子どもの場合、自分の欲求や衝動をコントロールする心の働きが成長段階にあり、大人よりも自分の意思でやめることが難しいといわれています。

親としては、視力低下や依存症、成績低下などにつながるのではと不安になり、つい叱ったり、取り上げたくなったりしてしまいます。しかし、頭ごなしに叱ったり、一方的にスマートフォンやゲームを取り上げようとすると子どもが反発し、嘘をついたり、隠れて使ったりなど、さらなる問題を招く可能性があります。

まずは、子どもが何に夢中になっているのか、どのような点に魅力を感じているのかを理解することから始めてみましょう。子どもにゲームや動画、SNSについて聞いてみることもお勧めです。子どもがどのようなことに興味や関心があるのか理解が深まるだけでなく、子どもも親に関心を持ってもらえていると感じ、お互いに信頼関係を深めることができるかもしれません。

Q2

子どものインターネットの使いすぎを減らし、上手に付き合っていけるようにするために、親としてどんなことができるでしょうか。
(11歳血友痣A農者の母親)

A2

家庭内で、インターネットの使用に関するルールを作ることが第ーです。その際には、子どもの気持ちを汲み取りながら、お互いに納得できる使用時間や時間帯を具体的に決めるとよいでしょう。また、紙に書き出すなど視覚化し、それを貼っておいて忘れないようにしておくなどの工夫も大切です。

そして、最初から100%ルールを守れなかったとしても、少しでも出来ている点を見つけて褒めることで、ルールを守ることへのモチベーションが 高まりますし、子どもの自信に繋がります。出来なかった点については、子どもを責めるのではなく、一緒に話し合って解決策を考えたり、ルールを工夫・改善したりすると良いでしょう。

このようにルールを決めて守り、うまくいかない時は話し合って解決することで、子どもは自分に合ったインターネットとの付き合い方を身につけていけるようになります。