血友病についてのQ&A
血友病ってなに?
治療薬について
凝固因子製剤には、どんな副作用がありますか。
理論上いくつかの副作用がありますが、製剤の改良により現在の製剤では、ほとんどみられません。

〈2011年10月14日現在〉
副作用
ヒトの血漿を精製してつくられた血漿分画製剤で、一番問題となる副作用は感染症です。そのうちHIV・HBV、HCV に関しては、加熱処理などのウイルス不活化処理により、ほぼ完全と言ってよいほど感染の危険性はなくなり、導入後は製剤による感染の報告はありません。しかし、パルボウイルス、A 型肝炎、G 型肝炎については、まだ完全に解決されたわけではありません。また、異常プリオンが原因とされるクロイツフェルト・ヤコブ病も血液による伝播の可能性が完全に否定されているわけではありませんが、現在まで血液を介した伝播の報告はありません。
なお、遺伝子組換え型の製剤では、ウイルス感染の危険性は極めて低いと考えられます。
肝炎の予防
ヒト血漿から精製された凝固因子製剤を使う場合は、肝炎ウイルスに感染する可能性があります。そこで、A 型肝炎、B 型肝炎の予防には、できるだけ早い時期に肝炎ワクチンを接種します。