血友病についてのQ&A

血友病ってなに?

出血への対処法

Q7

関節内に出血を繰り返すと何が起こってくるのですか。
出血を予防する方法を教えてください。

A7

関節内出血は慢性障害にならないよう、早期の止血と再出血の予防が大切です。

関節内に出血を繰り返すと何が起こってくるのですか。出血を予防する方法を教えてください。

初発時期

乳児期:関節内出血はほとんどみられません。
生後6ヵ月~ 1 年:はいはい、つかまり立ちを始めると、足関節の出血が起こり、次いで膝関節、まれに股関節の出血が起こります。
学童期:利き腕の肘関節の出血が多くなります。

症 状

関節内に出血し、血液がたまってくると関節は腫脹し、また熱感を持つようになり血腫とよばれる状態になります。そのまま放置すると、血腫が吸収されるまで激しい痛みが続きます。

慢性関節障害

関節内出血を繰り返すと、血腫の吸収が悪くなり、また、血腫による圧迫や血腫の吸収に伴う軟骨の吸収、さらに、運動をしないために筋力は低下し、骨の萎縮も起こり、関節は次第に破壊、変形します。

初期治療と予防の重要性

関節内出血では、慢性障害にならないよう出血にできるだけ早く気づき、止血することが大切です。出血回数が多い重症型あるいは中等症型の血友病では、定期補充療法を行います。また、適切な運動で筋力をつけることも、関節内出血の予防になります。

筋力をつけるには

関節に負担がかからずに筋力をつけるには、関節を動かさずに筋肉に力を入れる方法が有効です。理学療法の指導を受けて自宅でも行うのがよいでしょう。