節目のケアシリーズ
《こんな時、どうしたらいい?》幼稚園・学校編
クラブ活動に参加したい
高校生の息子がクラブ活動に参加して思い切り何かをやってみたい、と言います。どのようなクラブがよいでしょうか?
クラブ活動を、文科系と体育系に分けて考えてみましょう。まず、文科系のクラブであればどのクラブでも問題がないと思います。一方、体育系のクラブの場合、高校生のレベルで思い切り何かをやってみたいということであれば、空手、柔道やラグビーのような格闘技のクラブは避けるべきでしょう。
一般的に血友病のお子さんに薦められるスポーツとして水泳がありますが、同じ種目の運動部でも、クラブによって活動状況に差がありますし、お子さんの側からみても出血しやすさや出血しやすい関節に個人差があります。ですから希望するクラブが運動系ならば運動の強弱や練習量といった活動状況を知った上で出血の原因となる衝撃からどこまで「自分を守れるか」を考えてください。
そのためには自己注射ができること、練習や試合に合わせて予防投与をして止血管理ができることが必要ですし、また、これは文科系のクラブにも共通することですが、血友病児の受け入れ側としてのクラブの雰囲気も重要なポイントです。なお、最近のイギリスからの報告によりますと、インヒビターのない患者さんではきちんと定期輸注をすることでサッカーなどかなりハードなクラブ活動に参加しても問題がなかったとのことでした。いずれにせよ、主治医と、できればクラブの顧問(監督)の先生にもよく相談して、無理なく楽しく参加できるクラブを選んでください。