学校の先生方へ

血友病の子どもたちを担当される先生方へ

目に見える出血

擦り傷、切り傷、鼻血、口の中の出血

すぐに圧迫止血をします。
止まらない場合は凝固因子製剤の注射が必要です。

目に見える出血は慌ててしまいがちですが、少ししっかり対処することで止血できる場合が多いです。

擦り傷・切り傷

応急処置のポイント
  • 擦り傷や切り傷からの出血は、清潔なガーゼやハンカチなどで強めに押さえて圧迫すれば止血できます。
  • 他の子どもより、少し長めに押さえておきましょう。
  • 出血が止まったら、消毒して絆創膏などを貼りましょう。
  • ティッシュペーパーなどは、はがすときにくっついて再出血の原因になることがあるため、注意が必要です。
  • 出血部位を氷や冷却スプレー、冷湿布などで冷やし、安静にするのも有効ですが、傷口に直接当てないようにしましょう。

擦り傷・切り傷

鼻血

応急処置のポイント
  • 鼻血の多くは鼻の入り口付近の内側の粘膜から出血しているため、小鼻をつまむと止血できることがあります。
  • しっかり小鼻をつまんで止血しましょう。
  • ガーゼを詰めるときは鼻が膨らむまで十分に詰め込みます。
  • ガーゼや綿球にワセリンなどの軟膏を塗り、数時間鼻に詰めておきます。軟膏を塗っておくと詰めたものが粘膜にくっつかないため取り除くときに再出血することがありません。
  • 出血が続く場合は凝固因子製剤を注射します。

鼻血

圧迫止血してものどに血液が流れる場合は、すぐに耳鼻科を受診してください。その際、仰向けに寝かせると血液が気道に詰まる危険があるため、座って頭を下げるようにしましょう。

口の中の出血

応急処置のポイント
  • 歯ぐきからの出血は、ほとんどは治療しなくても止まります。
  • 出血が続く場合は、清潔なガーゼ、綿などによる圧迫止血や
    冷たい水で口をゆすいだり、トラネキサム酸(止血剤)を内服したりするといいでしょう。

血液はあまり飲み込ませないようにしましょう。気持ちが悪くなることがあります。

目に見えない出血

ぶつけた、ねんざ、骨折の疑い

すぐに冷やします。
凝固因子製剤の注射が必要な場合もあります。

痛みや腫れがひどい場合は、動き回ることで出血が続き、回復までに時間がかかってしまうため、早く凝固因子製剤を注射する必要があります。
程度が軽い場合は安静にしたあと帰宅させ、その後は保護者の判断にゆだねましょう。

ぶつけたとき

応急処置のポイント
  • たんこぶなどの場合、注射は必要ありませんが、皮下出血がひどいときは冷やして圧迫します。
  • 冷却ジェルシートなどを貼ってもいいでしょう。

目の周りの皮下出血で眼球を圧迫する心配がある場合は、凝固因子製剤を注射したほうがいいでしょう。

ぶつけたとき

ねんざ・脱臼

応急処置のポイント
  • 氷や冷却スプレー、冷湿布などで冷やします。

冷やした後、可能であれば凝固因子製剤を注射しましょう。

ねんざ・脱臼

骨折の疑い

応急処置のポイント
  • できるだけ早く凝固因子製剤を注射することで、出血や腫れが少なくて済みます。

副木(添え木)などで固定し、すぐに病院に連れて行ってください。

目に見えない出血

手足の状態や動きがおかしい

関節や筋肉内出血の可能性があります。
凝固因子製剤の注射が必要となる場合があります

関節や筋肉など外からは見えない部分で出血すると、痛みで曲げ伸ばしができない、出血した場所をかばうなど、いつもと違う動きがみられます。
関節や筋肉の出血を繰り返すと、そのまま歩き方がへんになったり、関節が悪くなったりする可能性がありますので、その都度、確実に治すことが大切です。

手足の状態や動きがおかしい

足首、ひざ、肘などの関節内出血の場合

痛みでうまく歩けない、曲げ伸ばしができない、腫れや熱感があるなどの特徴があります

足首、ひざ、肘などの関節内出血の場合

応急処置のポイント
  • 何かおかしいなと思ったら、後ろから歩き方を注意してみてください。そして左右の足の運び方に違和感があったら声をかけてあげてください。
  • 出血している様子がみられたら、R・I・C・E(R・I・C・E と出血部位ごとの対応)を参考に応急処置を行います。
  • 必要に応じて歩行の介助をしてあげてください。

足首、ひざ、肘などの関節内出血の場合

筋肉内出血の場合

足をひきずる、足が伸びないなどの特徴があります

筋肉内出血の場合

応急処置のポイント

筋肉内出血の場合

痛みや熱感が続くようであれば凝固因子製剤を注射します。

*関節内出血を起こしやすい関節や、筋肉内出血を起こしやすい筋肉については「血友病の症状」もご覧ください。

目に見えない出血

頭を強く打った、高いところから落ちた

よく観察して変調があれば、保護者に連絡し、重症なら救急車を呼びます

頭を打ったときに頭蓋内出血を起こす危険性は、血友病の子どももそうでない子どもも同じです。血友病だから頭蓋内出血を起こしやすいわけではないので、過度に心配しすぎることはありません。ただし、出血したときに治療が遅れると、出血量が増えて症状が悪化する可能性があるため、症状をよく観察しましょう。

軽症

意識があり元気な様子

軽症

応急処置のポイント
  • 軽症なら様子をみてよいでしょう。
  • 血友病の場合、頭の中でじわじわと出血が続き、数日後に悪化することもあるため、
    その後(最低24時間)の経過観察が重要です。

必ず頭を打ったことを保護者に連絡しましょう。

重症(頭蓋内出血を起こしている可能性が考えられるとき)

意識がない、けいれんしている、頭痛、吐き気、ボーっとしている

重 症(頭蓋内出血を起こしている可能性が考えられるとき)

応急処置のポイント

重 症(頭蓋内出血を起こしている可能性が考えられるとき)

重症と考えられる場合は緊急のため、保護者への連絡と同時に救急車を呼びます。

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