学校の先生方へ
血友病の子どもたちを担当される先生方へ
おわりに
血友病の子どもを持つ保護者は、入学を前に「学校と相談しなければ」と考えつつも、「本当に受け入れてもらえるだろうか」「病気のことを正しく理解してもらえるだろうか」という不安を抱いておられます。一方、学校の先生方や教育委員会、行政の方々も、病気のことを聞いて不安になり、病院を訪問して受け入れ態勢について協議することもあります。しかし、実際に血友病の子どもが入学してみたら、保護者、先生ともに、心配することはなかったという声がほとんどです。
毎年、子どもたちは希望に胸を膨らませて入園・入学します。それは血友病の子どもたちも同じです。私たちは、これまで多くの血友病の子どもたちの診療に携わり、病気に対する正しい理解が社会に広がることを願ってきました。
先生方にはぜひ、安心して子どもたちの成長を見守っていただきたいと思っています。困ったことがあれば保護者や主治医に遠慮なくご相談ください。学校と家庭、病院とが十分に話し合い、コミュニケーションを図りながら、子どもたちの未来を支えていきたいと思います。
この冊子が先生方にとって、血友病やそれに伴うさまざまな問題を理解するための一助になれば幸いです。
