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補充療法について

監修:医療法人財団 荻窪病院 血液科 長尾 梓

血友病の治療について

血友病治療の基本は、不足している凝固因子を注射薬(凝固因子製剤)で補う「補充療法」です。補充療法には、補充のタイミングや目的により、「出血時補充療法」、「予備的補充療法」、「定期補充療法」の3種類があります。

出血時補充療法

出血が起こったときに、凝固因子製剤を注射する方法です。出血症状がみられたら、できるだけ早期に注射します。
「予備的補充療法」、「定期的補充療法」を行っている場合でも、出血があれば改めて凝固因子の補充が必要です。補充する凝固因子製剤の量は出血症状により異なるため、家庭注射の場合は主治医にご相談ください。

出血時補充療法

予備的補充療法

出血の可能性が高い重労働や旅行、スポーツなどを行う前に、あらかじめ凝固因子製剤を注射することで出血を予防する方法です。
予備的補充療法により、注射をした日は健康な人とほぼ同じ状態で活動することが可能です。

定期補充療法

出血を未然に防ぐために、定期的に凝固因子製剤を注射する方法です。
定期的に凝固因子を補充することで体内の凝固因子濃度は一定以上となり、出血リスクが低下します。
定期補充療法により、関節障害の予防や、頭蓋内出血などの重篤な出血の回避、出血による痛みからの解放などの効果が期待できます。
さらに、このような身体面のメリットだけでなく、出血を気にせずに生活を送れることから、心理面での負担軽減といったメリットも期待できます。

定期補充療法

凝固因子を補充すると、グラフのように血中濃度は一旦高くなりますが、
時間の経過とともにその値は低下し、低い値の時は出血リスクが高まります。