2010年7月号Volume29Number2 目次へ
みんなでサポート-包括医療に関わる職種とその役割- 血友病包括医療の重要性第2回看護師
外来受診時、看護師は忙しそうにしていて声をかけにくかったり、いつの間にか担当する診療科が変わってしまうなど、看護師に話しにくい印象を持たれた患者さん・ご家族の方も多いのではないでしょうか。確かに、医師は病気の治療をしてくれますが、看護師はどんなことをしてくれるのでしょうか。医療機関により、多少違うと思いますが、現在、荻窪病院では患者さんが病気を自己管理できるよう血友病医療チームの一員として看護師は、主に表1のような役割を担っています。
外来では、診療の補助が業務の大半を占めますが、その合間に、患者さん・ご家族へ出血時の注意点の説明、家庭輸注の指導や注射導入後の状況確認を行っています。
また、電話対応を含めた相談窓口として、患者さん・ご家族からお話を伺います。
そして必要に応じて、ソーシャルワーカーや理学療法士など、他部門に依頼する場合の連絡調整役もしています。
血友病は一生涯続く病気のため、患者さん・ご家族の抱える問題は多岐に渡ります。それらを支援するには、様々な職種が関わり、的確なアドバイスができるチーム医療が必要になります。そのため当院では、小児科医、整形外科医、歯科医、臨床心理士、看護師などが診察に携わる包括外来を不定期で実施しており、ここでも看護師はその調整役を担っています。
その他にサマーキャンプ、クリスマス会や母親の会への参加を通した患者会のサポートも大切な仕事です。
これらの活動の中でも、精神面のサポートは特に重要です。周囲の人に病名を話さない患者さん・ご家族も多く、そのために病気や治療について気軽に相談できる相手がいないという方もおられるかもしれません。一人で悩むより、話を聞いてもらうことで気持ちが楽になったり、考えを整理できることもあります。そして、普段の生活上の問題でも、その地域の事情を分かっている看護師ならではの視点から、アドバイスや解決のヒントが得られたりしますので、外来を受診した際は、一度、看護師に気軽に話しかけてみませんか?
荻窪病院血液科 看護師 和田育子先生